//test input //end of test input アーカイブ :1992年03月 シーボの日記

シーボの日記

アメリカてポスドクしています。

1992年02月 | ARCHIVE-SELECT | 1992年04月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

手記 (2010.3)


2010.3.28 (Sun)

それは中学校二年生の頃だったと思う。公立の中学校に通う僕は週に二、三度地元の進学塾に通うことが日課になっていた。理科担当の若林先生は、特有の甲高い声を響かせていた。その甲高い声が響くたび、何人かの生徒からクスクスという反応がある。若林先生はそんなことにも慣れているようで、構わずホワイトボードに惑星の挙動の様子を書き進める。騒いでいる生徒を差して先生は「いいか!早川!聞いとんのか!」 地元の訛りと、右上がりの矢印がつくような甲高い声で彼は睨む。

「今日の僕は、何かが違うんだぞ」

僕は机の引き出しあたりに抱える黒いケースを見遣る。そう、今日は初めて「眼鏡姿」を皆に見せる日なのだ。タイミングを見計らって、周りに変じゃないように、スっと眼鏡を装着する。靄がかかったような視界はクリアになり、知性のシンボルを装着した僕は得も言われぬ万能感に満足する。僕の席は教室の真ん中あたり。生徒全員が僕の眼鏡姿に気づくまでには時間がかかるだろう。その当時の僕はおおっぴらにその姿を見せるほど幼稚でもなく、かといって誰にも気づいて欲しくないわけではないという典型的中二病患者だったので、ひたすら誰かが気づいてくれるのを待つ。待つ。待つ。そして、ようやく若林先生が気づいてくれた。しかし彼に気づかれたのが不運だった。 「おお似合うな」 なんて特有の甲高い声で言うものだから、僕は教室じゅうの笑いを誘うことになってしまった。そんなつもりじゃなかったのになあ。中学生のように多感な時期には、眼鏡姿をみんなの前に見せるだけでも変な葛藤があったりしたことを思い出す。ビバ、青春の一ページ。

トラックバックテーマ 第930回「こんなメガネが好き!」




2010.3.27 (Sat)

今日は横浜でオフ会だ。なんか人数が5人とかなんですけどどういうこと・・・。でもまあ初対面の人に会えるのは嬉しいもので楽しんでこよう。そうそう、数日前から風邪だ。岡山→香川→神戸と雨の中をひたすら歩きまわったせいかもしれない。遊びもほどほどに。

2010.3.26 (Fri)

 この「手記」はおろかブログの日記のほうの更新もかなり滞ってしまっている。一ヶ月に一度は書かなきゃな、なんて誰にも課されたわけでもない義務感と惰性で手記をぱちぱち書いている。先週は岡山に行ってきた。学会は二日目で発表だったのだけれど、自分自身はたいへん楽しく話すことができたと思う。学会の話も「お勉強」になることが多かった。

 岡山には3泊くらいした。学会の合間を縫って岡山城、後楽園、そして倉敷の観光をした。姉夫妻の家にも一日ばかり厄介になった。姉や義兄(とその子供たち)はたいへん歓迎して僕を迎えてくれたし、旨い肉もご馳走になった。姉夫妻の家に行ってみると、いままで「家族」だった姉が「母親」の一面を持っていることを体で感じた。それは盆や正月に実家で姉夫妻と顔を合わせるときに感じるそれではなかった。姉がこの岡山という土地に彼女の家族と一緒に、彼女たちの自身の生活を営んでいること、その事実が「家族」であった姉を一人の「女性」あるいは「母親」たらしめているのかもしれないなあ。

| 日々の出来事。 | 00:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |