FC2ブログ

シーボの日記

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

Home Work.

不必要になった書類をトントンとまとめ、洗濯物はたたんで一箇所にまとめる。積み重なった食器の山をキュキュッと磨き、所定の位置に戻していく。床に落ちた埃をふき取っては日常生活で出たゴミを捨てに行く。一人暮らしをしてそろそろ五年になるが、いまだに家事が苦手な僕。そんな僕は平日の雑務に追われて週末の夜に家事をこなす。それは不器用ながらに培った一人暮らしのスキルなのか、あるいは惰性と妥協の中の産物なのかはわからないけれど、こうやって家事をまとめてしてしまうのが好きだ。

決して僕は綺麗好きというわけではない。綺麗好きであれば僕は週末の貴重な時間にこれほどの膨大な(!)タスクに追われることもないのだから。この時間が好きだと思ってる一方で、家事は怠惰なものでもあるからだ。

けれどもこの時間をこよなく愛している自分がいる。こうしていると心が洗濯されていくようなのだ。どうして好きなのか、といわれると少し困る。それは恋人に 「どうして好きなの?」 と聞かれたときに的確な答えが思い浮かばず相手を不機嫌にさせてしまう。不器用な僕がよくやることだ。しかし同じ類の問題なんじゃないかな、と思う。 ある一面を見ているだけでは見えなかったものが、別の角度から見ると全く違ったように見える。短所であったものが長所に見えるし、欠点であったものが武器になっている。あるときは笑顔で微笑んでいるようでも、僕の見えないところでは泣いているのかもしれない。そんなのはよくあることだ。

一人暮らしをはじめて五年になる。僕の掃除はまだ終わっていない。自分の中の汚いところが、この週末の時間に雲散霧消してくれるのではないか、そんな一縷の望みを無意識下で侍らせつつ、僕はお皿をキュッキュと磨く。

| 帽子の中 | 05:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://seaborgium.blog54.fc2.com/tb.php/1302-114f3e14

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT