シーボの日記
東大4年生、シーボのブログ。
なんだって飲み込んで。
5月13日。火曜日。


2時間目。一般相対論。



怒涛の速さで進まれた。


一気にアインシュタイン方程式まで出てきたよ(-公- )








来週が中間試験で、
その範囲までとのことなのだろうけど。
講義のときに何度も


「私の本に書いてありますので・・・」


ということをおっしゃられていたのは、


本 を 買 っ て な い 僕 へ の 嫌 が ら せ か と (笑)




             /ヽ       /ヽ
            /  ヽ      /  ヽ
  ______ /     ヽ__/     ヽ
  | ____ /           :::::::::::::::\
  | |       //       \  :::::::::::::::|
  | |       |  ●      ●    ::::::::::::::|   なにこれ・・・
  | |      .|             :::::::::::::|   
  | |       |   (__人__丿  .....:::::::::::::::::::/  
  | |____ ヽ      .....:::::::::::::::::::::::< 
  └___/ ̄ ̄       :::::::::::::::::::::::::|
  |\    |            :::::::::::::::::::::::|
  \ \  \___       ::::::::::::::::::::::::|






まぁいずれ必要になると思っていたので、買ってきます。



午後。特別実験。



院生の方と同じ部屋で実験をしているのですが、
場所の調整が必要になったらしく、
今日は部屋の模様替え(笑)で終わったオワタ\(^o^)/





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白であれば黒である、黒であれば白である。
黒だった。しかし結果は黒だった。


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5月14日。水曜日。




非常に眠くて講義をブッチしてしまった(ノ∀`) アチャー





(´-`).。oO(五月病・・・・



午後。特別実験。




今日は終末かけて取ったデータの解析。
なかなか理解に苦しむ結果が出て苦しいのだけれど、
それはそれで面白いと思う。


去年まで(そしてそれは多くの場合生まれてから大学3年までの間)の実験は
結果ありきの実験である感じが大きく、


「これをやればこれがわかる」


というのが明確に本にも書いてあるわけです。
しかし今回のように皆(教授含む)が顔を突き合わせて
うんうんうなるような結果が出ているというのはある意味、
本当の実験なんじゃないかな、とも思ったりもするのです。



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家に帰ってくる。




コーヒーメーカーが音を立てる。
いつものカップに注ぐ。色は、もちろん黒。
コーヒーの蒸気を口内でくゆらせながら、息を吐いてみる。
ため息のようでもあり、深呼吸のようでもあり、
煙草の煙を出しているようにも思える。
ふと興味深くなって、悪魔的な液体に自分の顔を映してみる。



去年の夏ごろ。
マンションの階下に住む女性がペットを飼いはじめた。
豆粒のように栗毛色のかわいい子犬だ。
人目にかけないように散歩に出していた彼女。
白いワンピースに不似合いなサングラスをかけていた。


その日の夜だった。
キャンキャン、キャンキャン。
小さな鳴き声は次第に大きくなり、
僕のいる場所にまでは届くようになっていた。


気になってそのドアの前に行ってみたけれど、
チャイムを鳴らすこともなく、
ドアを蹴るでもなく部屋に戻ることになった。
ペット禁止であるはずのマンション。
当然女性も知っているはずだった。それでも飼っていた。
しかし彼女はその事実を口外しなかった。


その日以降、1ヶ月くらい静かな毎日が続いていた。
それでも平和な日常というのは続かないようで、
突然にその日がやってきた。


大きな、とても大きな音が聞こえたのだ。
それはマンション全域に広がるような鳴き声と、女性の怒声。
女性が叫ぶと、子犬が叫ぶ。それが1時間ほど続いた。
次第に鳴き声は止み、マンションに静寂が戻った。
気づけば午前の5時だった。



時間をさらに進めよう。



ある日僕は、散歩姿を見て、そして驚いた。
飼い始めた頃に比べて犬はとても大きくなっていたのだ。
茶に近かった毛は黒ずみ、息は荒く、覗かせる牙は怖かった。
あやうく彼女が噛み殺されるのではないかとさえ思えた。


子犬の成長はあんなに早いものだろうか、
新しい犬を飼い始めたのだろうか、
いや、あの子犬に間違いはないはずだ。
あの異常なまでに膨らんだ大きな、モノ。
無理矢理に自分を納得させて塞ぎこんだ。



その翌日の夜だった。
またあの騒動が起こった。


繰り返される人間と動物の鳴き声。
女性の怒号は以前のそれと変化はなかったが、
あの犬のほうは以前に聞いたような声ではなかった。



低く、そして荒かった。
まるで猛獣だ。
そんなことが何度かあった。
しばらくするとマンション内に張り紙がなされていた。



「ペットは禁止です」


管理人もようやく対処に乗り出したようだ。
僕はその張り紙を見ていつも通り大学へ向かった。
途中の電信柱には


「ペットが逃げました」


そのような旨が書いてある手作りのポスターを見かけたが、
迫り来る講義の時間のために、詳しくは見なかった。


それからまた二日が経過した。
犬の鳴き声は聞こえない。
僕はいつもどおり大学へ出かける。今日は雨。
電信柱のポスターは濡れてぐしゃぐしゃになっていた。


実験が終わり、また家に戻る。
近くのスーパーまで行こうと交差点に出た。
時刻はちょうど22時。


自転車を走らせ、坂を下る。
大きな通りに出たところで左折と右折を繰り返す。
近くはないが、遠くはない。
一番大きな通りに出る少し手前だった。



犬が、あの犬が、無残にも死んでいたのだ。



轢かれて死んだのだろうか、
逃げ出して死んだのだろうか、
もしかしたら女性に殺されたんじゃないだろうか。


いくつかの予想が僕の中を駆け巡り、
無残になった死体に吐き気を覚える。
来た道を走って戻り、あの電信柱をみた。
既に剥がれかけていたけれど、
なんとか字は追うことができた。



「ペット・・が・・・逃げ・・・ました」



「危険・・・ですので・・・」









「近寄らないで・・・ください・・・」








ポスターを指していた指が震えた。
「探しています」ではなくて「近寄らないでください」だったからだ。
連絡先も書いてあった。電話をかけてみる。




ワンコール、留守番電話。





もう一度かける。





ワンコール、そして留守番電話。





4度はかけただろうか、いずれもワンコールののちに留守番電話。



言いようのない吐き気と気味悪さ、
そして今見たばかりのあの犬。
散歩の姿。白のワンピース。サングラス。
思考にならない単語の羅列が繰り返された。


気づいたら電信柱の前で数十分は立っていた。
傘から流れる水滴がジーンズに染み始めていた。
寒い。震える。寒い。


ここまで走って戻ってきたことを思い出す。
あわてて交差点へと自転車を取った。



そして、あの日から数ヶ月経過した。


奇妙なしこりを僕の心に残して時間は過ぎた。
あの日みた犬の姿。雨に濡れて、片側の頭を道路に横たえていた。
今思えば、泣いているようにも見えた。





つい最近だろうか、その女性はまた新しくペットを飼い始めたようだ。




僕はその光景に驚いた。
頭を鉄のバットで振りぬかれるような衝撃だった。



まだ子犬のようで、周辺住民には気づかれていないようだ。
一応は人目を避けて散歩に出ているのだろうけど、
不規則な僕の生活では、バッティングすることが多い。
その小さな子犬はかわいらしく彼女の足元にくっついていた。





どうして・・・?




去年見た、あの小さな犬。あの散歩姿。
女性の叫び、犬の鳴き声。大きな犬。
雨の日。交差点。横たわる犬。
ポスター。電話。留守番電話。
そしてまた・・・新しい犬。


キャン、キャン、という鳴き声と笑い声がかすかに聞こえる。
きっと、彼女はまた新しいペットとじゃれあってるんだろう。



あの交差点で横たわっていた犬は何を思うだろう。
雨に濡れて寒さで凍えていたのだろうか。
飼い主を失って路頭に迷っていたのだろうか。
主人に牙を向いたのだろうか。傷つけたのだろうか。
もしかしたら一緒にまた暮らせるんじゃないかと待ってたんじゃないか。
飼い主を恨んでいるだろうか。幸せを祈ってるのだろうか。



コーヒーに映った自分に気づく。
液面の上に波紋が広がり、顔がひどく歪んでいる。
黒い犬がカップの中に顔を覗かせる。
次第に現れる時間が長くなり、僕はその犬と目を合わせる。
犬は、泣いていた。そして吠えた。



色は、黒。



光の加減で乱反射された白さが黒くなり、
黒いものはもう元の色には戻らなかった。
光であると思ったものは、やはり黒でしかなかった。
僕はまた、救いを求めるようにカップを覗き込む。
そこにはもう、犬の姿はなかった。






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この記事に対するコメント

せつない…(´・ω・`)
【2008/05/15 07:28】 URL | kaz #- [ 編集]

こんにちわ
いつもブログ読ませてもらってます。

ショックですね。。。
その女性の気持ちがわかりません。

無事成仏できますように!
【2008/05/15 09:06】 URL | 椛 #- [ 編集]


犬、マジでかわいそうです・・・ペットを飼うならそれなりの責任を負わなきゃならないのに・・・・
【2008/05/15 10:46】 URL | シンブ #- [ 編集]


その犬が幸せを祈れていたらいいですねえ。そうではないかもしれないけれど。
【2008/05/15 19:23】 URL | や #- [ 編集]


え、実話?
じゃないでしょ??^^;
【2008/05/15 21:51】 URL | アヤ #- [ 編集]


犬かわいそう(´ω`)
【2008/05/16 05:03】 URL | ゆかたそ #- [ 編集]


その女性は生き物を一体何だと思ってるんでしょうか。
理解に苦しみます。

犬が可哀相です(´;ω;`)
【2008/05/16 07:46】 URL | じょん #- [ 編集]


…ざわ…ざわ
【2008/05/16 12:28】 URL | #- [ 編集]

(´・ω・`)
『探しています』じゃなくて『近寄らないでください』ですか…

その頃からその女性には犬に対する愛情が無かったんでしょうね。

推測でしかありませんが。
【2008/05/16 15:51】 URL | えふ。 #- [ 編集]


>kazさん
(´・ω・`)

>椛さん
その犬は成仏できますかね。。。
そうなってくれるといいとは思います。

>シンブさん
そうですね、責任っていうのは大事かもしれません。
でも大きくなってしまった犬というのは
やはり扱いづらくて邪魔者扱いされるもんなんでしょうね。

>やさん
そうですね、なかなか難しいとは思います。

>アヤさん
多少の脚色はあるかもしれませんが実話です。
どこまで脚色と見るか、ですけどね。

>ゆかたそさん
かわいそうです(´;ω;`)

>じょんさん
やはりはじめのうちは少しはいいな、と思うところもあったんでしょう。
飼ううちに飽きてきたとか、そんな感じなんでしょうかね。


ざわざわざわー

>えふ。さん
たぶんそういう「近づかないでください」と
周りに喚起させるのもあったんじゃないかな、と思います。
【2008/05/16 16:33】 URL | シーボ #- [ 編集]


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